通常は過去の話をしている時にそれ以前の出来事を表すのに過去完了形を使います。でも実際は一連の会話の中で、過去を中心に話していた時に突如未来に話題が移ることもあります。でも過去完了形で表現した内容そのものに変化が無い場合、時制を超えて表現されることもあります。
例えば　He didn't tell you what he had been looking at in the sky.　と言った後、同じ文脈の中で But the man with a telescope will tell you what he had been looking at in the sky.　と言うこともありえます。もちろん but が無くても同じです。この場合、話者の念頭には、過去・過去完了・未来の３つが同時に意識されていることになります。
普通の英文法の説明では、話の進展や発想の時制変化まで触れないので、ＹＣＳの英文は文法的に誤っているということになってしまいますが、この文がおかしいと指摘したネイティブスピーカーは今の所いません。