日本語禁止で英語学習は上達する?”日本語不要”との違いは?

英語学習は日本語使用禁止で上達する?

英語のスピーキング力を上達させるためには、日本語の使用を完全に禁止する必要はありませんが、英語に慣れるためにできるだけ英語でのコミュニケーションに焦点を当てることが重要です。

とくに英語を学習する際には、単語や文法、ヒアリングの勉強だけでなくスピーキングの練習が重要になります。

英語のスピーキング習得には時間と努力が必要であり、すぐに流暢に話せるようになることは期待できません。

焦らずに継続的に努力し、自分に合った学習方法を見つけることが重要です。

英語学習でスピーキング力を上達させる唯一の要因

英語のスピーキング力を伸ばすためには、日本語を一切使ってはいけないと考える人達が大勢います。

日本語と英語は構造的にも発音的にも相容れない部分が多いというのがその理由です。

しかし、英語のスピーキング上達の唯一の要因は、日本語を使うか使わないかではなく、いかに多く英語音声を発するか、という点にあります。

ただ、セキセイインコのように英語音声だけを発するという意味ではありません。

イメージ(人に伝えたい内容)とそれに相応した音の並び(音声記号)を結合させた状態で、すなわち脳内で意味を明確に意識しながら英語音声を発する練習を重ねると、英語のスピーキング力そして英語総合力がドンドン伸びて行くようになります。

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このような練習を繰り返せば、日本語を使ってもあるいは日本語の使用が禁止されてもさほど大きな影響はなく、英語力が向上します。

日本語を使うと英語が習得出来なくなるわけでもなく、日本語を使わないことにより英語が上達するわけでもありません。

英語学習において日本語不要と日本語禁止は意味が全く違う

9才以下の子供は、どの言語を習得する場合でも、言語による説明を必要としません。

日本語を覚えるのに日本語の説明も英語の説明も必要なく、英語を覚えるのにも日本語の説明も英語の説明も必要としないのです。

なぜなら、幼い子供は特定の言語が使われている環境の中に置かれると、ことばによる説明がなくても、生活文脈だけで音声の意味を的確に推測、自然に又無意識的に「音声」と「イメージ(意味)」を結合させて行くことが出来るからです。

しかし、年令が進むにつれ徐々にことばによる説明の必要性と依存度が高まって行きます。

それでも9才以下であれば、語学環境さえ整えば、それまで知らなかったことばをほんの2~3ヶ月でいとも簡単に又無意識的に習得できるでしょう。

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ここで注意しなければならないのは、小さい日本人のこどもが英語を覚える時、日本語の説明を必要としないという話であって、日本語の使用を禁止したら英語を覚えるということにはならないことです。

英語学習において「日本語不要」と「日本語使用禁止」とでは意味が全く異なってきます。

私が2人のこどもに英語しか話さなかった理由

私達家族は息子が5才半、娘が1才半の時、アメリカから帰国しました。

私がアメリカに住んでいた時は、子供達には100%日本語で話をしていました。

その理由は、日本語を習得させる必要があったから。

でも帰国2か月前から、家庭内のことばを日本語から英語に切り替え、日本語を一切使わなくなりました。

特に私の場合それを徹したので、日本における彼らの人生の中で(約40年)、彼らに対して日本語を使ったのは合計1時間にもならないでしょう。

私が彼らに徹底的に英語で話したのは、日本語を使うと英語が覚えられないからではなく、英語を覚えるのに日本語の説明が不要だったからです。

でも日本語が不要だからと言って、日本語を使ってはいけないということにはなりません。

日本で生きて行く子供達にとって、日本語教育が重要であることは十分承知していました。

それでも徹底的に英語で話したのは、英語に十分触れさせるためでした。

日本に住みながら日本の幼稚園や小学校に通い、日本人の友達と遊び、日本語のテレビ番組を見たりしていると、1日の大半が日本語の生活になります。

そこで、私は家庭内で日本語を使わなくても大きな問題は生じないだろうと思いました。

家で徹底的に英語を使い、子供達が英語に触れる時間を増やせば、アメリカ人の子供達と同じように英語を習得するはずだと考え、それを実行しました。

結果として私の2人の子供たちは英語と日本語のバイリンガルに育ったのです。

バイリンガルに育つ子どもは日本語と英語の両方に触れている

親の中には、日本語が使われる環境の中に子供を置くと、なかなか英語が覚えられないと心配し、インターナショナルスクールに通わせ、テレビも本も英語以外はダメという教育をする人がいます。

その結果、その親の子どもは、日本人なのに日本語が少しおかしい、ということにもなりかねません。

私は、日本に長く住んだアメリカ人の中で、インターナショナルスクールで勉強し、友達も全て英語を話す人達だけだったため、日本語を自由に話せるようにならなかった人が大勢いることを知っています。

当然のことながら、彼らは日本語を使わなかったことにより英語を覚えたわけではありません。

日本語を沢山話しても英語習得に何ら悪影響を与えなかったはずです。

彼らの問題は、日本語に十分触れなかったことにより、日本語の習得が難しくなっただけです。

でも小さい時からいつも日本人の友達と日本語で遊んでいたアメリカ人は、日本語をいつも使っていたにもかかわらず英語は母国となり、日本語も母国語レベルで話すことが出来るようになります。

日本語と英語のバイリンガルに育つ子供達は、常に日本語と英語に触れています。

幼い子供達は、一方の言語の使用を禁止することにより、もう1方の言語を習得するのではなく、日常的に触れている言語を全て習得してしまう能力を備えているのです。

英語学習における日本語の不要性 vs 日本語の必要性 vs 日本語使用禁止

英語を学ぶ年令により、日本語の役割が異なります。

それは年令により脳の働きが異なることが大きな理由です。

0才~9才:

英語に十分触れることにより、生活文脈だけで英語を習得することが出来るので、日本語を使う必要はありません。

でも日本語が不要だからと言って、日本語の使用を禁止すべきだという話にはなりません。

この時期は、ことばの環境が変わると、いままで使っていたことばを完全に忘れ、新しい環境の中で新しいことばをすぐに習得することができます。

10才~12才:

母国語形成時期で、この時に脳に蓄積されていることばが母国語となります。

2つのことばが蓄積されていればバイリンガルになり、複数のことばが蓄積されていればマルティリンガルになります。

また、この時期になると、ことばの能力を高めるのに生活文脈だけでは不十分となり、既知語すなわち母国語による意味の補充が必要となってきます。

国語辞典や国語の授業があるのはそのためです。

13才以降:

母国語が完成しており、これ以降に学ぶことばはあくまでも外国語(第二言語)となります。

13才以降は、新しいことばを覚えて行く時に、既知言語への依存度が更に高くなります。

英語をすでにある程度知っている日本人の場合、英語と日本語が既知言語になるので、日本語抜きでも、英語だけで英語力を伸ばして行くことが出来ます。

一方で、英語が不十分な日本人は既知語が日本語だけなので、日本語の使用が禁止されたり、日本語が通じない環境の中で生活する場合は、英語がなかなか上達しません。

英語学習における日本語使用禁止のメリットとデメリット

英語学習に日本語は無用なだけではなく、英語習得の妨げになるという考えがかなり浸透しているので、英会話クラスや英語集中講座などでは、日本語が禁止され、日本語を使ったら罰金を科すことも珍しくありません。

英語を学んでいる日本人たちに日本語使用を禁止した場合のメリットは、英語を話さなければならない状況に追い込むことです。

人は何を習うにしても、夢や楽しさを感じることが出来れば、あるいは絶対的な必要性がそこにあれば、学習成果を何倍にも上げることが出来ます。

英語しか話してはいけないという状況は、英語を話さなければならないという必要性を強く感じることと同じなので、英語の上達に貢献することはあります。

でも、日本語を話さないことが英語上達の直接要因ではありません。

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英語学習における日本語使用禁止のデメリットは、日本語での意味補充があれば「英語音声」と「イメージ(意味)」の結合がなされ、飛躍的に英語力を伸ばす可能性がある人達からそのチャンスを奪うことです。

また、英語をほとんど話せない人が日本語を話すことを禁じられると、沈黙せざるを得なくなり、英語学習はそこでストップししまうこともデメリットになります。

英語学習における日本語禁止の極端な例

日本国内では、英会話クラスで日本語使用が禁止されるケースが多いですが、海外に住んだ場合日本語使用をわざわざ禁止しなくても、日本語を使うこと自体が無意味になります。

そもそも日本語が通じないためです。

すると海外生活、特に英語圏に住むことは、英語習得の理想的な環境ということになります。

でも、海外に住む前に英語をある程度習得していないと、英語を英語上達のための既知言語として使えないので、どれだけ英語漬けになっても、右の耳から左の耳に抜けて行ってしまう危険性が高くなります。

私は、アメリカに20年、30年住んでいても、英語を自由に話すことが出来ない多くの日本人に出会っています。

彼らの共通点は、「英語音声」と「的確なイメージ(意味)」とを結合させる手段を持っていないことです。

英語学習におけるYouCanSpeakの使命

13才以降に英語を学ぶ場合、日本語を「意味提供の道具」として正しく使えば、英語の習得は早くなります。

この理由からYouCanSpeak では言って欲しい英語に誘導するために、日本語が使われています。

ただし日本語使用には危険性もあります。

それはうっかりすると、「イメージ(言いたいこと)」→「瞬間日本語作文」→「英語に翻訳」→「英語で音声化」という順序になってしまう可能性があるためです。

イメージと英語音声の間に日本語音声が居座ると、イメージと英語音声の結合が弱くなり、スピーキング力がなかなか上達しません。

日本語の正しい使い方は、次の順序となります。

「日本語でイメージ(言いたい内容)を提供」→「瞬間英作文」→「瞬間音声化」

これは通訳者が日常行っているプロセスと全く同じで、英会話習得の早道となります。

スピーキング上達の手段として日本語を使っているYouCanSpeak では、翻訳作業に陥る危険性を避けるために、秒数制限を設けていて、翻訳する暇を与えない仕組みになっているのです。

この記事の監修・執筆者
英語スピーキング教材YouCanSpeak、英語リスニング教材YouCanListen開発者
同時両方向通訳者/ 同時通訳セミナー講師。文学博士。NHK ラジオ・TV「Dr. Kinoshitaのおもしろ英語塾」教授等、各メディアで活躍

 

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